2014/03/09

愛するシスターからの賀状への遅すぎる返事

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自分の写真::愛する姉上様へ

前略

本年も片道行きになることをご承知のうえ、わたくしの寝どころ宛を御自筆で賀状にしたためて頂き、恐縮しております。

おひとこと、「元気でおられることでしょう。」、とお書き頂きました。

「お前などと視線など合わしてたまるもんか」、とでも言はんばかりの姉上様のまこと色香の露もなき御言葉に、かえって深く極まりしあの頃の兄弟愛が偲ばれて、さすがのわたくしめも、体が予想以上の速さで弱ってきているせいもあってでしょうか、今年ばかりは賀状の裏書きを眺めながら粗末な袖の端を濡らさずにはいられませんでした。

思えば五十半ばをなお数年こえて、今にも発狂せんばかりの勢いで、何処やらも分からぬまま教会の門を突き破り、受付を無視し会堂に突入しては、心の中で「助けて下さい!」と絶叫したまま立ち上がれなくなったわたくしめを、少しも怯むことなく抱き起こし、黙って着座させて下さった方、その方が姉上様でございました。

以後礼拝のため教会に休むことなく通うようになってからも姉上様は、わたくしめの苦しみや悲しみそして孤独の一切につきお尋ねになることはありませんでした。にもかかわらず他の兄弟姉妹方々に紹介して頂くときには、わたくしめの苦しみ悲しみ孤独のじつに何もかもを知り尽くした人のように別人となって、「この人は繊細な人だから、寄ってたかって話しかけないでね。」、と強く念を押す姉上様を、どれだけ心強く感じたことでしょう。

それから三か月、半年、一年が過ぎ去ったあるとき、天真爛漫な姉上様がさりげなく、「主人が首を吊って自殺した時。。。」と仰られたのは、まさにわたくしめにとっては青天の霹靂とも言うべき出来事でした。

姉上様、覚えておいででしょうか。ある教会総会においてわたしが教会の所属教団内での分派活動を指摘し、当時の牧師の責任とその黒幕となった著名な神学者を激しく批判した時、近くに座っておられた姉上様がわたくしめにメモ書きを渡されたこと。

姉上様は教理教義に関しとても原則的な方ではありましたが、そこにはアルファベットがただふたつ大きく書かれていました。「OK」。

分派活動先兵の一人となっていた牧師を転任させることで、その一件は落着しましたが、後任者が、総会決議の信徒の総意を無視してまた同じ神学者の手配によって派遣されたことを確認した段階で、教会から離れることをわたくしめが決意したことは、姉上様ご承知のとおりです。

牧師を待遇上甘やかしてきたのも、その背後に聖書学者や神学者の豪奢な隠れ家を設えたのも、そしてその結果、教派・教団の乱立に拍車をかけたのも、申し上げるのも心苦しいですが、わたくしめをも含む一般信徒のすべてです。一般信徒の「献金」総額が描いてしまったパイの大きさが、聖職者たちに金は岩からいくらでも湧いてくるものと勘違いさせ、教勢が衰えてくるや、ついにその争奪戦に熱中させてしまうことになったのです。

それらプロテスタンティズム150年の顛末の始点が、「使徒信条」であったわけです。この点については、姉上様をはじめとしまして心ある数名の兄弟姉妹方々には、プライベートに何度も申し上げ、不勉強ながらもわたくしめなりに誠意をもって、その間の歴史的経緯・西欧哲学の展開や現状等について説明してきたつもりです。

牧師制が解体できなければ、三日はしっかり働いて、そして残り三日を牧会活動に挺身するような制度に改編すればよいわけです。職業に貴賤はありません。日雇い労働で週三日働けば、月十万以上は稼げます。生活保護者の方々の場合、単身者の例で説明しますと、一般的な減額施策や年齢による減額施策などを考量しましておよそ月十一万円程度になります。そこから家賃・光熱費等を捻出することになっているようです。牧師は家賃も要らなければ光熱費も支払う必要がないですよね。書物などに関しても、今は図書館でいくらでも取り置きしてもらえます。大阪にいて国会図書館の蔵書だって借りることが簡単にできます。

牧師が実質的に独占しているものを、教会財政で購入するのはハッキリ言って贅沢であり、学者じゃあるまいし無駄です。食事も一人分ですし、衣類も牧師なんですから、季節ごとの着替えがあればいいじゃないですか。モデルさんや芸能人や著名人ではないんですから。わたくしめの近所に最近移転してきた豪華な教会の牧師さん、超高級マンションじゃなくっちゃいやだ、という条件でやって来られたそうですよ。一度拝顔の栄に浴したいなと思っています。最低でも五千万円以上のマンションでしょうねぇ。。。スゴーーーイっ。みな献金と寄付ですよ(笑)。

わたくしめは、おかしいな、と感じたのですよ、3.11直後に。ほとんどの教団・教派が募金してたじゃないですか?なぜ募金なの?これまでの留保金はどうしたの?と思ったわけです。案の定、どこもかしこもなぜかしら金欠状態だったのですねぇ。。。それで情報公開されている僅かな資料を参照して、献金が「投資」に回されている事実を知ったわけです。しかも大赤字のところもあったんですよねえ。2-5-13だあああっぁぁぁ。。。ハズレ。これじゃあ、競馬や競艇と同じじゃないですかねぇ?震災募金が教団組織の赤字補てんに流用された可能性も否定できません。第三者機関に調査させれば、すぐに分かるのですが。

それでも一般信徒方々は、献金するんですねえ、ホント。余程お金が余っているのでしょうか。

ま、申し上げればキリがありません。

姉上様、どうかご自愛ください。
話し甲斐のある相手がいないと、わたくしめも少々寂しゅうございますから。

賀状ありがとうございました。

またスペイン料理に誘ってください。

早々
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