治療開始から三か月半。五回目の処方箋更新。
右半身の強い痙攣状振戦(しんせん)。発病してもう二年近くになる。どんどん悪化。最初はパーキンソン病、次に本態性振戦、今は原因不明。主治医苦悩中。。。
洗顔歯磨き難儀。髭剃り至難の業。字などもってのほか。お惣菜を挟むとどこぞへ飛ぶ。ページを繰るとビリビリビリリ!排尿時はてんやわんや。秋なのに汗・汗・汗。。。
とまあ、毎日ひとり苦戦しているのでございます。
しかし五回目の処方箋更新となると、わたしの頭からも湯気は出る。
何百何千とあるリスクの高い向(抗)精神薬の転用を続けられる主治医に、今回はわたしから薬剤を要求した。心身が限界に近づいていたからである。診察ごとに愁訴してきたつもりだが、どうも伝わっていなかったようだ。
わたしが要求したのは、アルマール(アロチノロール)10ミリ。
昨晩服用を開始し、今朝も飲んだ。痙攣状の振戦に変化はない。
たった二度の服用ではあるが、この間わたしの心身に起きた小さな変化を、良きも悪しきもあわせて以下に記録しておく。
- (1錠目)服用後1時間ほどで、顔面・首筋に若干の発熱発汗。
- 3時間経過。右指だけでタバコを一本取り出せる。ライターも。眼鏡のかけはずしも。左手の介添えで、乱れはするが字らしきものが少しだけ書ける。
- 4時間経過。キーボードは苦しい。振戦自体に変化なし。直立時の振戦が強い。気分変調はない。
- 就寝時の振戦は同じ程度(30分から60分)続く。
- (2錠目)起床とともに振戦開始、程度変わらず。洗顔時の難儀少し軽減か。
- 散歩に出かけてみる。前回の処方薬(セレネース)から起きた「すり足」・「歩行時の不安定感」がなくなっている。背骨・腰骨の痛み、全身倦怠感が緩和する。
散歩時に立ち寄った公園。37歳、血液癌で夭逝した姉貞子の最後の言葉を思い出していた。
「ねー(姉)ちゃんは、しあわせやった。。。」
わたしは最後に何をつぶやくだろうか。
「死にたくない!」とだけは懇願したくない。。。と思った途端、涙がこぼれおちた。
元某学生運動の全国委員長アノニマス、涙もろくなったものだ。